女性に下半身太りが多いのはなぜ?改善するのはどうすればいいのか

太っている人は男女ともに多く見られます。しかし、下半身太りに限って見てみると、女性がかなり多いでしょう。洋梨のような体型になっている女性をよく見かけます。では、なぜ女性に下半身太りが多いのか、どのようなことが下半身太りの原因になっているのか見て行きましょう。

 

長時間同じ姿勢をとっていることが原因

リンパの流れが滞る

下半身太りの人には共通した特徴がいくつか見られます。そのうち特に分かりやすいのは、仕事などで長時間同じ姿勢をとり続けることが多い人です。接客業などの立ち仕事に従事している人は、長時間立ったままの姿勢をとっています。事務職に従事している人は座ったままの姿勢です。接客業も事務職も女性が多い仕事でしょう。

同じ姿勢をとり続けていると、リンパの流れが滞りがちになってしまいます。血流も悪化して下半身にむくみが生じてしまうでしょう。立ち仕事に従事している人が足がパンパンになってしまうのはこのためです。老廃物なども、下半身に溜まってしまい、上手く排出されません。その結果、下半身太りの原因になってしまいます。

リンパの流れや血流が悪化することで下半身太りになると、外見が不格好なだけでなく、体感的にもスッキリしません。健康にもあまり良い影響を与えないため、立ち仕事でも、少し動けるときに足を動かしてみるだけでだいぶ違います。事務職などのデスクワークの人も休憩中にストレッチなどをしてみると、下半身太りの防止に繋がります。

 

悪い姿勢をとっていると骨盤が歪んでくる

ただ同じ姿勢を長時間とっているだけでなく、悪い姿勢だと骨盤が少しずつ歪んできます。悪い姿勢というのは、片足に体重を偏らせて立っている姿勢や、脚を組んだ状態で座っている姿勢などです。いずれも、立ち仕事やデスクワークなどに従事している人で見られる姿勢でしょう。心当たりのある人もいるかも知れません。

悪い姿勢を長時間続けていることが多いと骨盤が歪み、内臓の位置も少しずつずれて行ってしまうのです。その結果、ポッコリお腹になってしまいます。周辺部位の代謝が阻害されて、脂肪が付きにくくなってしまうのです。骨盤周辺のリンパの流れや血流も悪化してしまい、老廃物も溜まりやすい状態になるでしょう。

また、女性の場合には、女性ホルモンの影響で骨盤周辺の靱帯が緩くなることがあります。接客業や事務職などに従事しているのは男性よりも女性が多く、女性に下半身太りの人が多いことに関して納得できるでしょう。女性ホルモンの影響はどうしようもありませんが、なるべく正しい姿勢を心がけるようにすれば、ある程度防止できます。

 

 

セルライトが下半身太りの原因

生活習慣を見直そう

太股やお尻の辺りにセルライトができるため下半身太りのになってしまう人も多いです。女性の場合は男性よりも皮下脂肪が付きやすいことから、セルライトができやすい傾向にあります。下半身太りに悩む女性の大半はセルライトが原因でしょう。

セルライトというのは皮下脂肪がたまって硬くなったものです。セルライトが付いている箇所を皮膚の表面から見ると凹凸ができていることもあります。触ってみてボコボコしているようであれば、セルライトの可能性が高いです。通常の脂肪にくっついていて、一度できてしまうとなかなかなくなりません。

セルライトは皮下脂肪の一種であるため、セルライトができる原因は皮下脂肪ができる原因とほぼ同じです。つまり、食べ過ぎや運動不足、乱れた生活環境などが原因でセルライトができます。脂っこいものが好きな人やつい食べ過ぎてしまう人は要注意です。今はスリムな体型でも、いずれセルライトができて、下半身太りになってしまうかも知れません。お酒をたくさん飲む人も、セルライトができやすいです。アルコールは脂肪の代謝を阻害し、お酒の飲み過ぎはセルライトが作られやすい体質を作ります。

 

冷え性がセルライトを作る

女性の場合は冷え性に悩む人が多いですが、冷え性もセルライトの原因になることがあります。身体が冷えている状態だと、血流はあまり良くありません。体内の細部に十分な栄養が行き渡らず、老廃物も排出されにくい状態です。脂肪も代謝されにくく、身体に溜まって行きます。排出されない老廃物が脂肪にくっつくこともあり、そのまま固まってセルライトになってしまうでしょう。女性に下半身太りが多いのは、女性に冷え性の人が多いこと関連が深いと言えます。

既にできてしまったセルライトをなくすには、地道にダイエットをして痩せるしかありません。脂肪が燃焼する際には、内臓脂肪の方が優先的に燃焼されます。セルライトは皮下脂肪の一種なので、運動しても落ちにくいのが実情です。それでも落ちないわけではありません。セルライトが原因で下半身太りになっている人は、セルライトが増えすぎる前に減らしておきましょう。セルライトが増えすぎると、なくすのがかなり難しくなってしまいます。

 

下半身太りを改善するダイエット

骨盤ダイエット

骨盤が歪んでしまっている人は、骨盤を矯正すれば下半身太りの状態が改善できることが多いです。両脚を腰幅に開いた状態で両手を前に出して静止し、背筋を伸ばしたままゆっくりと腰を下げられるところまで下げます。それからゆっくりと腰を戻すのを何度か繰り返します。骨盤スクワットと呼ばれている運動で、下半身太りの人におすすめです。

1日3回ずつやるだけで下半身太りの改善に役立つでしょう。1回数分程度でできるので、忙しい人でも無理なくできます。悪い姿勢を取っていることが多く、骨盤が歪んでいるのではないかと思っている人はぜひやってみましょう。下半身に筋肉を付けて脂肪が付くのを防止するため、通常のスクワットも併せてやると効果的です。

 

有酸素運動

ダイエットと言えば有酸素運動です。軽い負荷の運動を長時間にわたって行います。脂肪燃焼に効果のある有酸素運動ですが、セルライトも脂肪の一種であるため、有酸素運動がおすすめです。張り切っている人は、最初からジョギングなど激しめの有酸素運動をしようとしますが、運動があまり得意でない人はウォーキングから始めてみるのがいいでしょう。最初からジョギングをすると、挫折してしまうことが多いです。慣れて来たらジョギングに移行するのもいいでしょう。

ウォーキングやジョギングなどの下半身の筋肉を使う有酸素運動は、下半身の血流やリンパの流れを促進します。滞っている老廃物の排出も促されるので、下半身太りの解消に最適です。

 

食生活を改善

下半身太りを解消するには食生活の改善んが不可欠です。甘いものが好きな人は、摂取カロリーが多くなりがちであるため注意しましょう。脂肪になって体内に溜まり、下半身太りに繋がって行きます。添加物や塩分の多い食事が好きな人も要注意です。濃い味が好みの人は、知らない間にかなり多くの添加物や塩分を摂取していることがあります。むくみを起こしやすくなり、それが原因でセルライトができやすい体質になってしまいます。

食生活を改善し、有酸素運動と組み合わせることで、現在下半身に付いている脂肪を落とすとともに、これから下半身に余分な脂肪が付くのを防止できます。

 

まとめ

下半身太りは女性ホルモンの影響や脂肪の付きやすさなどから女性に多いのが事実です。体質的なことなので仕方のないことだと思っている人も多いです。長時間同じ姿勢をとるのも仕事でやっていることなので、仕方ないと思ってしまうでしょう。しかし、姿勢や生活習慣などを見直すことで下半身太りを防止できることも多いです。立ち仕事や事務職の女性でスリムな下半身の人もいるでしょう。

仕事の休憩のときに軽くストレッチをするだけでもだいぶ違います。既に洋梨のような体型になっていても、食事に気を遣ってみたり、有酸素運動を始めてみたりして、少しずつ下半身太りを解消して行きましょう。